「働きやすさ」で人材確保/港国際社会保険労務士事務所 代表 近藤 由香

 「人手不足により閉店します。今までありがとうございました」 東京都渋谷区にある焼立てパンが売りのパン屋兼喫茶店の前で、先日実際に目にした立て看板。店構えもこだわりがあり、立ち寄るお客様も多かったためかなりショックを受けた。最近はこのように、人手不足により閉店、倒産を余儀なくされる「人手不足倒産」が目につくにようになった。 会社が倒産するというと、「過少資本」「放漫経営」「設備投資過大」などの原因……[続きを読む]…

【今週の労務書】『人事の成り立ち 「誰もが階段を上れる社会」の希望と葛藤』

名著著者と往復書簡載 「温故知新」――そう形容するのにふさわしい本書は、大きく揺らぐ日本型雇用なるものの神髄理解に一役買ってくれる。 戦後から今日までを6つに時代区分し、それぞれの置かれた情勢の下、企業がいかなる人事制度を駆使して時々の競争環境を乗り切ってきたか、当時、関係者たちを沸かせた日本型雇用関係の「名著」17冊を取り上げながら解説を試みるという、この分野では異彩を放った一冊である。 それら……[続きを読む]…

自ら働き方改革を実践/社会保険労務士法人Aoki 代表社員 青木 幸江

 最近、顧問先の社長さんから「これ、青木事務所の話だ!と思ったので、読んでみて」と、一冊の本をいただいた。
 それは、社労士の方が書いたご自分の事務所の「働き方改革」の本だった。
 開いて読んでみると、正に弊社事務所の1年前の状態と全く同じで、「社長、お話が…」といった社員からの相談に怯えていた自分を思い出したのである。
 別の顧問先の社長からは「青木事務所はブラックだから…」と、笑いながら……[続きを読む]…

【今週の労務書】『続・企業内研修にすぐ使えるケーススタディ 自分で考え、行動する力が身につく』

最近の17テーマ収載
 研修の企画担当者向けの本書は、ケーススタディのネタとして17の事例を収めている。現役で活躍するコンサルタント10人が共同で執筆しており、最近の職場事情に即した”共感できるテーマ”が並ぶ。「定年後に向けたキャリアデザイン」や「クレーム対応の原則構築」などは、単純に読み物としても興味深い。
 一つひとつの事例については、討議に当たって投げかけるべき設問、参加を通して最低限気……[続きを読む]…

【今週の労務書】『ストレスチェック面接医のための「メンタル産業医」入門 改訂第2版「働き方改革関連法」対応』

充実の書式が利用可 産業医として20年以上のキャリアを持つ著者が自身の仕事術を記した一冊。産業医をターゲットにしているが、人事担当者にも役立つ。改訂第2版には今年6月に成立した働き方改革関連法の内容が盛り込まれた。 メンタルヘルス不調の予防では「ならない」「出さない」「こじらせない」をキーワードに、1~3次予防までをカバー。「朝食を摂る」「運動をする」など個人で実行可能な予防法は従業員一人ひとりが……[続きを読む]…

【今週の労務書】『これならできる 中小企業のメンタルヘルス・ガイドブック』

疾患ごとに対応示す 本書は、ストレスチェックや社内教育などのメンタルヘルス不調予防から休職後のリワークプログラムまで、中小企業向けにメンタルヘルス対策のポイントを解説したもの。うつ病や不安障害など職場でよくみられる精神疾患ごとに、復職時における対応の留意点を分かりやすく示しているのが特長だ。 労働者が適切な診療を受けられるように、主治医の選び方や、企業と主治医の連携方法も提示した。万一、現在の主治……[続きを読む]…

平成30年度社会保険労務士試験の合格発表(合格率6.3%)

平成30年11月9日、官報、厚生労働省、社会保険労務士試験オフィシャルサイトにおいて、「第50回(平成30年度)社会保険労務士試験」の合格発表がありました。
 合格率は「6.3%」で、前回の6.8%から0.5%ダウンしました。
 
詳しくは、こちらをご覧ください。
<第50回社会保険労務士試験の合格者発表(厚労省)>
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000183106_00001.html

※合格者の受験番号、試験問題・正答なども掲載された「全国…

コンサル業務で活躍を/友成労務事務所 友成 敏朗

 私が社労士の資格を知ったのは、昭和49年4月で大学3回生だった。卒業までに何か資格を取りたいと考え、分厚い資格案内の本を開けたところに偶然載っていたのが「社労士」。これが社労士との出会いだった。当時は今ほど認知されていない資格で、その本には「将来性があり、今後有望な資格云々…」という内容が書かれていたように記憶している。 「そのような資格なら将来役立つかもしれない」とあまり深く考えることなく、第……[続きを読む]…

【今週の労務書】『労働時間・残業代 裁判所の判断がスグわかる本』

説明過程も書面で残す
 元労働基準監督官で現在は弁護士として活躍する異色の経歴を持つ筆者が執筆した本書は、「社会保険労務士として顧問先に潜在するリスクをどのように見抜くか」などの視点でまとめられている。
 たとえば固定残業代に関しては、制度導入の「同意」が口頭だけでは、訴訟に発展した際にそれの証明は困難とした。同意書を作成し署名を得るなどの対策を行っても、リスクはゼロにならないという。「労働者……[続きを読む]…