行動面接では「応募者の価値観」を見極められる

Googleが採用した面接手法として「構造化面接」が有名です。誰が面接官であっても、あらかじめ決められた質問をマニュアルに沿って行なっていくため、採用面接の妥当性を向上できるというメリットがあります。

Googleの構造化面接は「行動面接」と「状況面接」の2つを組み合わせて設計されていると言われています。行動面接では、過去の行動について掘り下げて質問をするので、「何故その行動を行ったのか」など応募者の性格や価値観を見極めるのに大変役立ちます。

行動面接を導入することで、応募者の思考や行動のパターンを把握することができ、入社後のパフォーマンスを予測することができる。結果として採用ミスマッチ防止に役立つとして、いま注目されつつあるのです。

Googleラズロボック氏も行動面接を重視

2014年のNYタイムズのインタビュー記事「How to Get a Job at Google」で、Google人事担当上級副社長のラズロボック氏は「構造化された行動面接を行って将来の予測を検証し評価する」ことは、Googleの採用面接で最も重視していることの1つであると語りました。

ボック氏は行動面接を行うメリットを、応募者が持つ一般的な認識能力、つまりIQの高さではない「学習能力」を測ることができ、異種多様な情報をつなぎ合わせてパフォーマンスを発揮できる人物かかどうかの予測に役立つことであるとしています。

行動面接とはどんな面接方法なのか?

行動面接とは、過去の行動に焦点を当てて「どういう状況でどのような課題意識を持つのか」「何故その行動をとったのか」などのように質問を掘り下げていくことで、応募者の性格や価値観、思考パターンについて深く知ることができます。

行動面接のプロセスを表した「STAR面接」とは

過去の行動を掘り下げるための面接の進め方として、STAR面接という方法があります。STARとは4つの単語の頭文字をとったもので、以下が4つの単語です。STARの順番に、過去の行動について質問していきます。

S(Situation):過去の状況について
T(Task):その時の課題は何か
A(Action):どういう行動を取ったか
R(Result):その結果はどうなったのか

行動面接の目的やメリットとは

行動面接の目的は、過去の行動から応募者の価値観や性格などの思考の特性を明らかにしていくことです。入社後にどのような行動を取るか、どのようなパフォーマンスを発揮するかについて「将来の予測の精度」を上げることが、行動面接を導入する一番の目的です。

行動面接のメリットは「もし〜なら、あなたは何が課題だと思うか」「こういう場合、あなたはどのように行動するのか」といった仮説に基づいた議論よりも、応募者の実像に近しい回答を得られやすいことです。

応募者も嘘をついたり背伸びをした回答をしにくいため、自分のパーソナリティについて本音で話すことができるようになります。応募者自身がそれまで気がついていない人柄を掘り下げて明確にできる、というメリットもあるのです。

会社にとっては応募者の人物特性をより実像に近い形で把握でき、応募者にとっては自分の人間性を再確認・表現できる、行動面接は双方にメリットがある面接手法と言えます。

行動面接のデメリット・注意点について

行動面接にはもちろんデメリットもあります。応募者のどんな価値観や思考特性を見極めたいのか、評価項目と評価項目が定まっていなければ、重要なことを聞き逃してしまうでしょう。

応募者が最も話したいと思って用意してきた話題(過去の体験談)をただ聞くだけになったり、「サークル活動での壁」や「部署間を調整した経験」など応募者によっては行動例のない質問をしてしまうといったリスクも潜んでいます。

行動面接を機能させるためには、面接官の手腕頼みにはできません。採用面接の準備にも相当の時間と労力を要します。面接で見極めたい評価項目、客観的な評価基準を設定したうえで、どんな属性の応募者にも当てはまる質問項目を用意できるよう、注意が必要なのです。

行動面接と他の手法も組み合わせ、採用ミスマッチの防止を

Googleも採用したという行動面接ですが、自由な発想を持つ例外的な応募者の見極めには適していない場合などもあり、準備にかかるコストを考えると一長一短という見方もあります。

過去の行動を聞くことは将来的なのパフォーマンスの予測性が高いことを念頭に置きつつ、mitsucari適性検査の「ミスマッチを可視化し面接の属人化を防ぐ、面接用シート機能とは」など他の手法を上手く組み合わせて活用することで、採用ミスマッチや早期離職を防止できるのではないでしょうか。

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