ニーズ捉え新価値創造/クラール社会保険労務士事務所 所長 佐々木 亮

 今年は、社会保険労務士にとって制度創設50周年を迎える記念すべき年であり、全国社会保険労務士会連合会をはじめ、都道府県会でも記念式典が予定されていると聞く。あらためて、諸先輩方の制度発展、社労士の地位向上に努めてこられたご尽力・ご功績に心から敬意を表したい。 他方、我われ社労士は、大きな転換期を迎えようとしている。 昨今、IT化の進展、AI(人工知能)時代の到来によって、業務の効率化が進み、今後……[続きを読む]…

【今週の労務書】『すべての管理職必読! 困った社員対策マニュアル 最新トラブル事例と労基署対策』

60分でノウハウを習得 職場で起こりがちな労使トラブルについて、裁判例を踏まえながら解説したのが本書。見開き2ページのQ&A形式で説明しており、60分で概要を学べるようになっている。 たとえば、社員が勝手に始業時間より早く出社した場合でも残業代は発生するが、これを防ぐため、就業規則に「会社側が明確な早出の指示をしない限り、残業代は発生しない」という規定を設けるようアドバイス。さらに、労働基準監督署……[続きを読む]…

社労士は恵まれている/社会保険労務士法人 アイケイ社労士事務所 小林 義人

 私は、平成10年7月、東京都社会保険労務士会に、勤務社労士として登録し、今年で20年経過した。元々、中小企業診断士(以下「診断士」という)の資格と日本生産性本部賃金管理士の資格を取得し、人事賃金制度(賃金制度、退職金制度、人事考課制度、考課者訓練等)の設計・運営を得意分野とする経営コンサルタントとして働いていた。この関係で、人事労務分野の国家資格である社労士資格も取得し、ダブルライセンス保有者と……[続きを読む]…

【今週の労務書】『ハローワーク採用の絶対法則 0円で欲しい人材を引き寄せる求人票の作り方』

公的ツール使いこなせ 労働力人口の減少に伴う空前の売り手市場時代にあって、中小企業が優秀な人材を確保するために有効なハローワークの活用方法を、ハローワークでの勤務経験を持つ社会保険労務士が指南している。 低コストであるだけでなく、「求職者リクエスト」など、ハローワークにはあまり知られていない様ざまな機能が存在する。これらを最大限に活用しつつ、ちょっとした工夫で多くの求職者の目に留まる求人票を作成す……[続きを読む]…

人事評価制度の活用へ/井上社会保険労務士事務所 所長 井上 知子

 今後、日本は人口の減少に伴って労働力人口も減少し、労働者の確保がさらに難しくなっていくとみられる。また、売り手市場とされる現在の状況において、大学新卒者が3年以内に離職する率は約3割といわれている。 企業と求職者のミスマッチも要因の1つであろうが、人は自分が他人にどう評価されているかを気にし、仕事を通じて、やりがい・生きがいを感じるのではないだろうか? 離職の防止には、会社が一定の基準により従業……[続きを読む]…

【今週の労務書】『ひとりでできる 必要なことがパッとわかる 就業規則が全部できる本』

タイムリーな実務書 働き方改革関連法の成立がようやくみえてきたタイミングで上梓された本書は、今後も改善のみえない労働力不足の下、働き手から選ばれる会社になる――そんな視点を随所にちりばめた、まさにタイムリーな実務書である。タイトルから分かるようにいわゆるハウツー本には違いないが、「兼業・副業」や「パワハラ」規定などを積極的に盛り込んだ辺りに、本書に著者が注ぎ込んだ視点が表れている。 単に働き手に寄……[続きを読む]…

魅力ある職場づくり/社会保険労務士事務所GJパートナーズ 小田 香里

 私は、社労士として仕事をする傍ら、大学でキャリアアドバイザーや非常勤講師としても勤務しており、大学生との就職相談の中で気付いた点がある。 リーマン・ショック後の2009年頃の学生と、近年就職活動をしている学生とを比較すると、学生が、仕事や会社に求めるものや意識が変化してきているように思う。 今年就職活動をしている学生に、どういう会社でどういう仕事がしたいと思うか、と尋ねた際、一部の学生ではあるが……[続きを読む]…

【今週の労務書】『精神障害者雇用のABC』

企業内担当者の声も

 法改正を受けて精神障害者雇用の拡大が期待されるなか、本書ではこれから取り組もうとする企業を対象に、様ざまな角度から情報提供を行っている。現に精神障害者を雇用する企業の担当者も執筆しており、実体験を踏まえたアドバイスが興味深い。特に10年以上前から障害者雇用を続けるスーパーマーケット業のフレスタグループが、自社の採用面接で聞く内容、合理的配慮に対するスタンスなどにつき、人……[続きを読む]…

社労士の認知度向上へ/熊谷経営労務パートナーズ 熊谷 篤

 私は平成30年6月現在、開業して9カ月目の新米社労士である。家族は専業主婦の妻と小学1年生の娘、保育園に通う4歳の息子がおり、また来月も娘が誕生する予定だ。 そんな私が社労士の勉強を始めたのは27年2月頃だった。当時、税理士事務所に勤めていた兄から出た「社労士資格を取ってみたら仕事の幅が広がるかもよ」という一言で「社労士」に興味を持ち、翌日にはいくつかの予備校や通信講座の資料請求を行ったことを覚……[続きを読む]…

【今週の労務書】『会社のやってはいけない!』

裁判例から失敗を学ぶ 無断で残業する社員への対応、給与の引下げから「バイトテロ」の防止まで、67のケースにおける会社がやってはいけない行為を豊富な裁判例を交えながら紹介している。 専門用語をできるだけ避け、平易で分かりやすい表現になっているため、初めて部下を持った管理職やスタートアップ企業などにもお勧めの一冊。 「バイトテロ」の防止では労働契約書に、SNSへの会社情報の書込み禁止や、就業時間中のス……[続きを読む]…