「自分の歯磨きに自信がある人!」

この問いに対して、「はい!」とすぐに答えられる人はどれくらいいるのでしょうか?
本日は歯の最新情報をお届けします。

電動歯ブラシよりも効果的なのは?

まずは先日参加した、人間ドック健診情報管理指導士研修会での講演をお話します。
研修会では日本アイ・ビー・エム健康保険組合の加藤元先生が「口腔保健の知識」についてお話されました。

歯の間には歯垢がたまることはご存知ですよね。

「自分はきちんと毎日歯磨きしているし、ちゃんと除去できているはず!」

そう思っていらっしゃる方も多いと思いますが、甘く見てはいけません。
歯垢は歯ブラシだけでは60%しか除去することはできないのです。

また、何も食べていないときでも、歯にはぬめぬめしたものが付きますよね。
この中には細菌がいっぱい!
歯磨きにまじめに取り組み、清掃状態のよい方の口の中にさえ1,000億以上の細菌がいます。

「普段は電動歯ブラシを使っているから、問題ないだろう」

実は、電動歯ブラシ自体では除去効果はわずかしか向上しません(具体的には除去率70%)。
逆に、歯ブラシの角度等を手を使って自由に動かすことで除去率が高まる傾向もあります。

ではどうしたらいいのでしょうか。
それは歯ブラシに、歯間ブラシとやデンタルフロスを併用することです。
これによって歯垢の除去率が格段に上昇し、95%にまでなります。
さらに、定期的な歯科受診もお忘れなく!
大切なのは、次の3本柱です。

  •  正しいブラッシング
  •  歯間ブラシとやデンタルフロスや糸ようじを使用した歯間清掃
  •  歯医者さんでのプロフェッショナルクリーニング

40歳以降の歯の喪失は、ほとんどが歯周病が原因です。

40歳を区切りに、歯を失う原因の1位に「歯周病」があらわれます。

歯周ポケット → しみる…!

こんな映像をテレビでしばしば目にしますが、実は正常な人にも歯周ポケットはあります。

歯の手入れを怠り、歯周ポケットがどんどん大きくなってくると、そのポケットの中で、空気を嫌う細菌(嫌気性細菌)が繁殖します。
そして、その細菌が骨を溶かしていきます。
これを放置したままにすると、歯を支える骨がなくなり、歯が抜けてしまうのです。

歯周病になっても、歯肉炎があっても、歯磨きは必ずしてください。

タバコは歯周病をひどく悪化させます。

喫煙によって歯周病が悪化するということをご存知でしょうか?
喫煙で歯周病が悪化するメカニズムは以下の通りです。

毛細血管が、ニコチンで収縮される

細菌と戦う、白血球の機能が50%低下する

血液のめぐりが悪くなることで、歯茎が低酸素状態になり、空気を嫌う細菌(嫌気性菌)が活性化

歯肉が線維化して固くなる、歯周病なのに出血しないので症状が隠れやすくなる

本人は自覚せずに悪循環を繰り返す

日本ではあまり知られていませんが、タバコは口臭と口腔がんの原因です。
まずは禁煙を!

ものを食べた後に、すぐに歯磨きをしないほうが良い! という噂の検証

歯はミネラルなので、強酸の食べ物によって、わずかに表面から溶け出します。
レモン汁、酢を飲むなど、強酸の食べ物を飲食した後は、確かに歯は溶けやすくはなっています。
よって、強酸の飲食をした後は、直後の歯磨きは控えたほうが良いでしょう。
しかし、とても強い酸の食べ物を摂取した時以外は、気にしなくても大丈夫です。

逆に、強酸の飲食をする際は、ストローを使用して、直接飲食物が歯に接しないようにすることで工夫ができますね。